「またね」って約束しよう
私の目に気づかないフリをして、「あ、なんだ」と言ったヨウは話を始めた。
「…普通にコンビニ行ったらね、溜まってる集団がいて、その中の一人が黒静-kokujyoだったの。」
「…黒静か…」
黒静。私はその名前を知っている。
暴走族で、ジンの仲間で、漆黒系列のチームだから。あの時、あそこにいたのは漆黒と黒静の人達だった。
「なんでかあっちのリーダーっぽいやつに絡まれてさ…僕1人じゃ勝てる人数じゃないのに…それでこーなったの…てゆーか黒静が僕を狙うなら分かるけど、黒静でもない人が…」