「またね」って約束しよう

「俺がお前を守ってやる…だから俺の女になれ、美桜」




耳元で囁かれるように言われたその言葉に私はもう心臓が爆発しちゃいそうなくらいドキドキしてる。溢れだしそうだった想いは、もう我慢しなくていいって事だよね?





「うん…っ私はもう、ヤヅキのものよ」




自分で言った言葉が恥ずかしくて、赤面していると体が離される。頬を手のひらで包み、伝っていた涙を拭ってくれた。



付き合って欲しいとかじゃなくて、俺の女になれって言葉がいかにもヤヅキらしい。
< 202 / 255 >

この作品をシェア

pagetop