「またね」って約束しよう
ここには来ないって事は、親は居るけど、来ないって事…だよね?
そう聞きたかったけど、ヨウの雰囲気を見て、聞いちゃいけないような気がしたから聞けなかった。
どこに行く?なんてファミレスでお昼を食べながら話したけど、結局吸い込まれるように私達はゲーセンに入った。
この騒がしさは案外嫌いじゃない。寂しさもブルーな気持ちも紛らわせることが出来る。今まで来る時は1人か、そんな気分じゃなくても無理矢理ジンに連れられることが多かったから、こうやって来る事はなんだか新鮮。
ユウはクレーンゲームが大得意だとか前に言っていて、本当に得意だった事が分かった。やるゲーム次々と商品を取っていく。
「ねぇユウ!次はあれ!あれ取って!」
「もぉ疲れたあ」なんて言いながらニコニコしていた。そんなユウは珍しいらしく、ヨウも笑顔だった。