「またね」って約束しよう

歩いて汗を流している人を見て、風を切るバイクに乗る私はドヤ顔をかます。もう夕方なのに、外の空気は蒸し暑い。それでもヤヅキの腰に回す手は緩めることなく、背中にピッタリと頬をくっつける。





家の前にバイクがつくと、また欠伸をしたヤヅキ。





「お前、しばらく1人で外出んなよ」




「……え?どうして?」



不思議に思ってキョトンと見つめると、その視線から逃れるように逸らした。
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