「またね」って約束しよう
「…覚えてる」
ただし、覚えてるのはそこまで。
ボロボロになって、立てなくて…そこから記憶が無い。
「…ヤヅキがね、ちょうど通りかかったら美桜ちゃんが倒れてたから、バイクに乗せて運んできた。そこからもー大変だったんだよ〜」
全っ然記憶が無い。
私がヤヅキのバイクに乗った事も分からない。
話を聞いていく程に知らない事だらけだ。
低体温症に陥る寸前だったとか、スウェットはヤヅキが貸してくれたとか。