「またね」って約束しよう

まぁ…そのお風呂の記憶もないんだけど。



「ごめんごめん!美桜ちゃんが可愛かったからついね」




まだクスクス笑っているルキだけど、その言葉に一瞬高鳴った胸のせいで、私はちっとも笑えなかった。




好きじゃなくても、こんなカッコイイ人に言われたら誰だってドキッとするだろうなと思った。




スウェットを着させたのも毛布で包んで、体温が少しずつ戻った頃にお風呂に入れさせたのも全部ルキらしい。





手際のいい対応に感動していると、




「ま、その知識は全部ヤヅキのだけどね〜俺は言われた通りにしただけ〜」




それ言わなければ自分の手柄になったのに…



手柄って言い方も変だけどさ、
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