「またね」って約束しよう
おでこには冷えピタがあって、水枕もされている。
こんな看病してくれる人、生憎私にはいない。
「……あ、起きた?」
あれ…この声どこかで…
「あっ…あの時の!」
ぴょこっとだした顔を見て確信した。
ぶつかった通行人!!
「あ、まだ無理しない方がいいよ〜
はい寝て寝て〜」
起き上がろうとした体をそっと倒された。
「…ありがとう、えっと」
「俺、相楽流季。ルキって呼んでいいよ〜」
どうやらこの丁寧な看病はルキのお陰らしい。
「色々聞きたいことはあるんだけど…まず名前からいい?」