「またね」って約束しよう

「…美桜。」




「美桜ちゃんは…帰れる場所がないの?」




首に手を当てながらおずおずと聞いた彼。




「え…」





えーっと、遠慮がちに聞いてるみたいだけど…ちょっと





「直球すぎだ。馬鹿。」




私が思っている事を代弁するかのように声が扉の方から聞こえた。




そこには、私とお揃いの金色の髪を無造作にセットしている彼が、壁に寄りかかって腕を組んでいた。




カッコイイ…




そんな事思っている余裕が私には無いのだろうけど素直にそう思った。




目の前にいるルキのカッコよさも並大抵じゃないけど、なんていうか…





凄く惹き付けられる。
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