｢またね｣って約束しよう

｢辛かったね…もう彼とは暮らそうと思わない？｣




ルキのその言葉に私はすぐに首を横に振った。





暮らしたいとか、一緒に居たいとか、好きだとか、もうそういう話じゃないと思った。




ただ、必要とされているならそばに居たい。



私は結局、独りよがりで必要として欲しくて、自分の存在意義を証明してくれる｢誰か｣が欲しかっただけなんだと話していてようやく分かった。





暴力を振るわれても、ストレスのはけ口でも耐えればいいだけ。それが私の存在している理由なら、それでいいとさえ思っていた。