ねぇ、俺の声聴こえてる?







「うん。また学校で」


「はい」


キスしたい衝動をなんとか抑えて頭を撫でると、嬉しそうにはにかんだ。



……我慢だ俺!



離しした手を、バイバイと軽く振りながら歩き出すと、黒瀬も遠慮がちに振り返してくれた。


こんなん無理。好きになるでしょ絶対。

可愛すぎるから、マジで。






自分の家についてベッドに寝転がって睡魔がやってくるまで、ずっと黒瀬の笑顔が頭から離れなかった。







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