ドキッ!? 気になる彼と禁断×××生活!【強制完結】
ベットに腰掛けながら、丈斗くんは、優しく私の髪をなでた。
「状況は、よく分からないけど、いやじゃないなら、いつまでも、いていいから」
「あ、うん。 えっと・・・ありがとう?」
水分が乾ききっていない私の頭に、じんわりと彼の体温を感じる。
どんな状況で、丈斗くんは、こうなったのか。
もしかすると、私と同じようなことがあったのかも知れない。
「あ」
丈斗くんが、声をあげた。
私の髪をなでていた手が止まる。
もう、それはさびしいことだった。
「どしたの?」
「えーと、その、」
丈斗くんは、かなり歯切れが悪い。
何か、よくないことに気付いたみたいだ。
勇気づけると思って手をにぎる。
いや、これは私がさびしくて、さわりたくなっていただけだ。
「布団、ひとつしかないんだよね」
そうだろうな。
どう考えてもひとり暮しだろうし・・・・!?
やっと、気づいた。
私たちは、一緒に寝るしかないのか!
ボボボボと、顔が熱を帯びる。
「あ、あの、その、なんなら、そこらで寝ます!」
「ベット以外は、ほとんど地面と変わらないよ」
沈黙。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
とか、言いながら私は、まったく丈斗くんの手を離していない自分に気づいた。
「丈斗くんが、嫌じゃないなら」
ぎゅっと、強くにぎる。
「ほ、ほら。 今日も寒いし・・・ダメかな?」
「ダメじゃないけど」
私の手を、丈斗くんが、握りかえす。
たぶん、この手があれば、これからも頑張れられる。
ただ純粋に、そう思った。