ドキッ!? 気になる彼と禁断×××生活!【強制完結】
このままだと、私の心臓の音で丈斗くんを起こしてしまいそうだ。
私は、落ち着くために深く息を吸う。
「ーーーーーっ!!!?」
声にならない悲鳴をあげる。
事実、それは、失敗だった。
私は、今、丈斗くんに包まれていた。
私が、吸い込んだ空気には、
丈斗くんの、なんていうか、男子のにおい、でも全然嫌じゃなくて、しょっぱいような、どこか落ち着くような、もっと包まれていたいような、そんな香りをたっぷり味わってしまって、
私は、丈斗くんを起こさないようにしながらも、最大まで暴れた。
携帯のバイブ機能とそっくりな感じだ。
そんなマナーモードの私に気付かず、丈斗くんは気持ち良さそうに寝ている。