魔王木村と勇者石川
「「ちがーう‼」」
白山さんが蛍と迷の叫ぶような否定に、白山さんと誉ちゃんが首を傾げる。
違うの、とそう言いたそうな目。
いや、いやいやいや………
「それ、ヘンタイのやることだよよよよ?」
「そうですね。で、違うならなんなんですか?」
はい、かるーく白山さんのスルー入りましたー。
「つまりー」
ゴニョゴニョ………
迷が説明すると、二人の見習いはそれぞれ違う顔を見せる。
「楽しそうですね!」
と、誉ちゃん。
「絶対上手くいかなさそうですが」
と、白山さん。
楽しそうなことに目がない誉ちゃんと、現実的な白山ちゃん。
うん、これはこれでいいバランス。
本当にいいバランス。だから___
「よーし、三対一で作戦賛成派の勝利なりーりりりー」