魔王木村と勇者石川
それを見た蛍は机をバンバンしている。
うるさいと思われないように、声は出さなかった。
でもバンバンしている時点で、無駄な努力である。
迷は無声音で悲鳴を上げ、それを手で押さえている。
そして、それを生暖かく見守る弟子たちと王さま。
相変わらず、ここのメンバーは温かい。楽しい。
幸せな空間だ。
100年の時を経て、その存在がお伽噺となろうとも、彼らはあまり変わらない。
みんなに尊敬される、後世に名を残した三大英雄の出会いの物語。
**完**