魔王木村と勇者石川
バックミュージックはまだまだ止まらなさそうなので、それに負けないように蛍は二人に話を振る。
「早本くん、水谷ちゃん、鶴野くん何持ってくると思う?」
パーン
「あー、やっぱり生真面目な料理じゃないですか?」
パン、パ、パーン
「早本くん、それどんな料理………」
パン、お腹パン
「すいません、適当に言いました」
パンパンパン、ピストルじゃないぜー
「水谷ちゃんはどう思う?」
パンの洪水の音さー
「ぱ………いえ、なんでしょうかね~?」
「あー!水谷ちゃん、完全にパンって言ったすよねー」
「なっ、なんのことかな~?」
冬城くんの歌につられるなんて、可哀想な水谷ちゃんだ。
「そう言えば、木村くん遅いね」
蛍は偉いので話題を変えて上げたのであった。