同居人は国民的アイドル
ソファーで寝ている廉くんに背を向けて、ぎゅっと目を瞑ってみる…………けど。
…………寝れない。
雷が怖いからじゃない。
なんか、上手く言えないけど…………心拍数が上がってる感じ。
なぜか無性にドキドキして一向に眠りにつけない。
なんでなんだろう。
やっぱり…………
廉くんにソファーで寝させちゃってることの罪悪感が拭いきれてないのかな。
うん、たぶんそうだ。
廉くんはいいって言ってくれたけど、やっぱりベッドまで借りるのはさすがに悪い………よね。
そう自己完結した私は、すっぽりと被っていた布団をどかし、そっと後ろを振り返ってみた。
振り返って見えたのは、私に背を向けてソファーに横たわっている廉くんの姿。
そんなに大きいソファーじゃないから、スタイルの良い廉くんは脚がはみ出してしまっている。