同居人は国民的アイドル




ソファーから落ちる心配はなさそうだけど、あれだと寝返りも打てないし、絶対背中や腰を痛めるだろう。




もう寝ちゃってるかもしれないけど………




一応、声をかけてみることにした。







「廉くん」









返事はない。




やっぱりもう寝ちゃったのかな…………




そう思いながらも、じっとその背中を見つめていると。







「………なに?」






背を向けたまま、廉くんがそう言ったのが聞こえた。






起きてたんだ。




やっぱり、あんなに小さいソファーじゃ、そう簡単に寝れるわけないよね。




そう考えたら、ベッドを奪ってしまったことの罪悪感がまたこみ上げてきた。




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