同居人は国民的アイドル
別に里華に彼氏がいたところで俺には関係ないし、好きな人がいてもいなくてもそんなのあいつの自由だ。
俺がこんなふうに気にする必要は全くと言っていいほどない。
そう頭ではわかってるのに。
「………………」
ほんとに俺は何がしたいんだよ。
「くっそ…………」
バカ希にトマトを食わされたとき。
メンバーに散々いじられたとき。
それとは全く違うイライラが、いつまでも俺の心を支配していた。