同居人は国民的アイドル




興味ないとか言っておきながら、ちゃんと待ち合わせ時間ぴったりに来たし。




なんだかんだ、由奈は優しいってこと知ってるもんね。





それに、由奈にもキラキラ輝くあのグループを見てもらいたい。




間近でCoolZを見て沼に落ちない人はいないと思うから。






「でも私、歌とか掛け声とか全然わかんない…………」




「もう、そんなどうでもいいこと心配してないで!!
ほら行くよっ!!」





未だにごちゃごちゃ悩んでいる由奈を強引に引っ張って、会場へ向かう。






CoolZに会えるまで、あと少し。





その事実がどうしようもないほど嬉しくて、会場へ向かう足もどんどん速くなっていった。










< 179 / 233 >

この作品をシェア

pagetop