同居人は国民的アイドル
…………あ、そっか。
廉くんはアイドル。
こんな何気ないときでも警戒しないといけないんだ。
「ご、ごめんなさい!どうぞ」
慌てて廉くんを家の中に入れてドアを閉める。
たぶん、週刊誌に警戒してたからだ。
テレビで見る廉くんより何か冷たいような気がしたのは…………きっと私の気のせい。
そのままリビングに入り、廉くんは物珍しそうに室内を見ていた。
廉くんのお母さんも高そうなブランド物持ってたし………
廉くんにとっては狭いであろう私の家はやっぱり珍しいのかな。
「………あ、廉くんの部屋はあそこの突き当たりのとこだから」