同居人は国民的アイドル
「ぎ……ぎゃっ!!!」
そういえばここ、階段あったんだった。
そんなことを思い出した時にはもう遅く、私の体はどんどん後ろに下がっていった。
や……やばい、落ちる!!!!!
思わずぎゅっと目を瞑った私。すると。
がっと強い力で前へと引き戻された。
「わっ!!!」
今度は前へと体が傾く。
やがて、どんっという衝撃と一緒に何かに受け止められた。
…………あ、危なかった〜。
危うく階段から落ちるところだった。