同居人は国民的アイドル
落ちなくてよかった〜とほっとしながら顔をあげると………
「ぎゃーーー!!!!!!!」
私はさっきよりも何倍も大きい声でまた叫んだ。
私、今日何回くらい叫んだんだろう。
でも、ほんとに叫ぶのも無理はない。
目の前には廉くんの整いすぎてる顔。
私をさっき受け止めてくれたのは廉くんだったんだとやっと理解した。
ん?
ってことは…………
私がさっきからずっと抱きついてるものって……
はっとして自分の手を見ると、私の手は廉くんのあのきれいな腹筋の真上。
「キャーーーー!!!!」
もう何度目になるかわからない叫び声を発した私は、思わず廉くんを押しのけた。