同居人は国民的アイドル
「なんつって。うっそぴょーーん」
そんなキャラじゃないくせに、海翔が目をぱちぱちさせながら両手でうさ耳を作って頭に乗せる。
「………………」
………なんか見ちゃいけないもん見た気分。
海翔のうさ耳にシンプルに俺が引いてると、海翔がずいっと顔を寄せてきた。
「………でもそんなに焦るってことは、廉くん。君なにか心当たりでもあるのかな?」
…………なんか今日のこいつ鋭くね?
海翔にはめられるとか死んでも嫌だ。
「………別に何もねーよ」