同居人は国民的アイドル
「は!?え、廉まじで!?」
俺の反応を見た海翔がすぐに騒ぎ始めた。
「うっせーな。まだ何も言ってないだろ」
俺がそう言っても海翔は聞く耳を持たない。
「ちょ、お前まじかよ。まじで彼女と……」
「だから違うって!!彼女じゃねーから!」
……………あ、しまった。
余計なことを言ったと思った時にはもう遅
く、気づいたら海翔が口を開けて固まっていた。
「彼女じゃないってどういう…………
ま、まさかお前が同居してんのって浮気相手とか…………」
「勝手に決めつけんなって!!話すから!」
これ以上勘違いされたら困る。
そう思った俺は、渋々事情を話すことにし
た。
「実は…………」