同居人は国民的アイドル
「はぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
話を聞き終えた海翔が発した第一声はそんな叫び声だった。
鼓膜が破れるほどの大声に、遠くの方にいたスタッフもぎょっとしてこちらを振り向く。
「うっせーな」
どいつもこいつも叫んでばかりいることに嫌気がさして、思わずそうつぶやいた。
「いや、うっせーな。じゃないって!!!
いくらなんでもファンと同……………
うぐっ!?」
大きな声で喋りそうになった海翔の口を思わずそのへんにあったタオルで塞ぐ。
口の軽いこいつに話すんじゃなかった。
海翔に話したことをすぐに後悔する。