私のモノになりなさい!
杏奈side
ふっ!
ちゃんと起きてやったわよ。
あいつ
逢坂慶のために!!!!
「美味しいって言わせてやる!
こんな高級料理あいつなんか食べれないわよ」
「杏奈お嬢様そろそろお作りに
なられては…」
「そうね!!
山本始めて頂戴!」
山本も同じく小さい頃からこの有栖川家に居て専属のシェフ
山本とも超が付くほどの仲良し♪
「かしこ参りました!
お嬢様なーにを作りましょうか?♪」
「そうね〜〜
杏奈を好きになるような
メニューがいいわよね!」
「と、言いますと?(ニヤニヤ)
杏奈お嬢様好きな人ができたんですか?」
何考えてるの、山本!!!
この杏奈があんな男に
惚れ込むわけないでしょ!?
「山本!違うわ!
杏奈のことを好きにさせるってだけで
決して杏奈は逢坂慶など好きじゃないわ!」
「ははは!それは失礼いたしました〜!
じゃあ、
男が好きなメニューにしましょうか!」
「さすが山本話が早くて助かるわ!」
「家庭料理なんてどうでしょうか?」
「家庭料理?」
そんな庶民料理…
「男は皆家庭の味に弱いのですよ。
一般的に肉じゃがなど言われてますが
まさしくそれは間違っておりません。
カレーなどはそれぞれ家庭の味があるためむずかしいんですがね!」
肉じゃが…何かしら
でも、きっと山本が言うからには
美味しいに決まってるわね!
「なるほど!じゃあ肉じゃがとやらを作ってみようじゃない!」
「お嬢様鈴木は丁度良いお弁当箱を
探して来ますね!」
「えぇ!お願いするわ!」
と、言って始まったお弁当作り
中々楽しいじゃない料理!!