私のモノになりなさい!
「では、杏奈お嬢様!お気をつけて!」
小さい声で頑張って下さいと言って
ウインクをするお茶目な鈴木に
見送りられながら
桜ヶ丘の校舎に向かった
「おはようございます!有栖川先輩!」
「杏奈さん今日は一段と綺麗と
言うか可愛いね!」
「杏奈ちゃん可愛い!!」
周りもこの高評価。
杏奈今日はいつも以上に気合い
入れてますから!!
そこに
「おーい杏奈〜!」
振り返ってみると翔吾と朔が
手を振って走って寄って来た
「あれ?杏奈今日は一段と
オシャレじゃない?」
さすが朔抜かりない
クールなくせに女好き
よく見てるわね!!
「でしょ〜〜!
気合い入れてみたの!」
翔吾がニヤニヤしながら
「ふ〜〜ん♪慶のためかな?」
「は!?」
「俺と翔吾昨日ぐ〜〜〜ぜん
屋上で杏奈と慶の会話聞いちゃってね〜♪」
あちゃ〜〜…
この2人付いて来たんだなぁ?
まっ、どうせ隠せないし、
なんなら協力?してもらいますか
「聞いてたなら話が早いわ!
翔吾も朔も杏奈を好きにならない
男初めて見るでしょ?
だから、あいつ逢坂慶が杏奈を
好きになるように協力して
欲しいのよね」
「確かに俺ら見たことないな!
俺もあいつが杏奈を好きになるところ
見て見たいし、協力してやるよ」
「はは!俺も翔吾に同感!
俺も協力するよ杏奈」
さすが杏奈のこと分かってる大親友!!
「ちなみに、今日はお弁当を
作って見たのよ!」
「勉強?杏奈が?」
ビックリしたのか
目を見開いてる朔
「ええ、そうよ!
安心しなさい!山本と作ったから!」
「山本が一緒なら安心だな!」
「ちょっと!翔吾!どーゆー意味かしら」
3人でワイワイしながらクラスに向かう
この時間なんだかんだ好きなのよね。
「じゃあ、今日俺と翔吾で慶連れて
屋上に行くからさ、弁当持って
屋上来いよ!」
「りょーかい!」
出だし好調!
さすが天下の有栖川杏奈さまよ!