私のモノになりなさい!
笑顔で逢坂くんの前に立ち
「初めまして。逢坂くん。
有栖川 杏奈です。分からないことがあったらなんでも言って。」
と、手を差し出した
「てか、どいてくんね?座れねーから邪魔。」
ん?
ん?
今杏奈になんて?
今杏奈の身に何が起こっているのかしら?
「おい!!転校生!!有栖川さんに謝れよっ!!」
「そうよっ!杏奈さん大丈夫?」
心配してきたクラスメイトのみんなが囲んだ
「ふっ」
鼻で笑った逢坂はこう吐いたのだ
「有栖川?って言ーの?
お嬢さまだか何だか知んねーが俺にはかんけーねーから
みんなで仲良しごっこでも何でもすれば?
だけど、俺に関んな、偶然隣の席になっただけだ。以上。」
ぶちっ
何なのこいつ!!!!!
杏奈のことこんなに言う無礼者初めて会ったわ!!!!
「有栖川さんに失礼だろ!」
「ひどっ!杏奈さん怒ってもいいのよ!?」
ダメだ・・ここで怒ったら杏奈の印象が・・
ここは抑えるのよ有栖川杏奈!!!
「みんな、大丈夫よ!
逢坂くん今日が初めてなんだもの。仕方ないわ!
隣の席同士仲良くしましょ?」
杏奈が大人になって下手に出てあげたってのに
こっちなど一度も見なかった
逢坂慶
こうなったら・・・・・・
___その頃その野次馬見物をしていた”二人の男子生徒”
河田翔吾(かわたしょうご)と東郷朔(とうごうさく)がいた
「なぁ、朔。お前どー思う?」
「ん?転校生?」
「そう!」
「ふっ!面白そうじゃん?」
「俺も同感。だって”杏奈”にあんなこと言う奴今までに居たか?」
「いや?”俺ら”以外は」