私のモノになりなさい!
2.
杏奈side
「お嬢様!おかえりなさいませ。」
「鈴木!ただいま〜」
いつも、杏奈を迎えに来てくれて
小さい頃から杏奈の1番の味方で居てくれる
杏奈のお世話係の執事
鈴木(36)
「杏奈お嬢様、今日の桜ヶ丘
どうでしたか?」
「聞いて!鈴木!!
杏奈のクラスに転校生が来たの!」
「それは、それは…
転校生は男子生徒でしたか?」
「ええ!逢坂慶って言うのよ。
謎だらけの掴めない男なのよ!!
なんたって、杏奈の事
邪魔とか言ったりして来たの!
って鈴木なんで笑ってるのかしら?」
「はははは!
お嬢様がそんなに男性について
話をされるのが珍しいうえに、
すごく楽しそうだからです。」
「楽しいわけないわよ!」
「翔吾様と朔様以外の男性の
話を聞いたのは鈴木初めてなものでして。
つい、嬉しくなってしまいました。」
「嬉しいですって!?」
「はははは!!」
鈴木は私に対して
お嬢様とか敬語で話しをするけど
杏奈に気軽に話してくれるの。
それにビジュアルだってすごく
かっこいい!
自慢の執事だけど自慢の友達
でもある。