* KING *
写真とサイズがあれば 仕事が出来る…集中して、パソコンでパターン作成をしていく。途中 自信のない作業を室長に質問しながら進めた…

「安ちゃん昼休憩だよ。チャイム聞こえなかった?」

「え、本当に?全然音聞こえなかった…お腹空いたはずだ…」

「お昼食堂に行こうよ!」

「うん、連れて行ってね!」

二人で食堂に向かう。食堂は広く 多くの社員さんが利用しているみたいだ

「ここで好きな小鉢やお皿を取って、最後にレジでカードを渡すの。会計は給料引き落としだから便利なんだ…食べ過ぎちゃうと給料減るけどね!」

「へぇそういうシステムなんだ…」

今日は あまり食欲がないから きつねうどんにした

「安ちゃん少食?それだけで 大丈夫なの?」

「柚ちゃん男子並み?そんなに食べるの?」

「///えへへ…私大食いなの…」

「クスクス…痩せの大食いだ…」

席に座り 今日の飲み会の話題になる

「ねぇ安ちゃん 今日無理やり参加しちゃってごめんね…」

「え、私こそ一緒に行けて良かった。だって二人でとか 緊張しちゃうから…」

「本当に?良かった。瑞木さん格好いいでしょ?今彼女居ないみたいだし…私狙ってるの…」

確かに 瑞木さんはお洒落なイケメンさん。
先輩がいなければ フロアで1、2を争う格好良さ…先輩がずば抜けているから、瑞木さんのイケメン度合いが霞んでしまう程だ

「私ね 百瀬チーフの高校の後輩なんだ。だけど、何の接点もないから、ただの先輩なんだけどね…」

「それすごいよ…あの人、結構謎の多い人だし…」

「そうなの?」

「プライベートな事、殆ど誰も知らないんじゃないかな?」

益々、先輩のベールがかかり、謎が深まるばかりであった…




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