* KING *
昼からも集中して仕事をする

3時のお茶タイムで パターン室の人達と話す機会があり、柚ちゃん以外の人の顔と名前を何とか覚える事が出来た

「柚っち良かったね。同年代が入って来て…」

「はい。スゴく嬉しいです。仲西さんが辞めちゃうのは 悲し過ぎるんですけどね…」

「ハハハ…柚っち 俺定年だから仕方ないんだよ…」

あっ 私はこの人の変わりなんだ…絶対足手まといにならない様に頑張らなきゃ…

「安藤さん、中々骨があるって聞いてるよ…頑張って!」

「ありがとうございます。期待に添える様に ガンガン飛ばして頑張ります!」

「ハハハ…室長の言ってた通り面白いな…これからのパターン室が楽しみだよ…」

気分も新たに 定時までに2品番の大方が仕上がった…保存して室長にチェックしてもらわなきゃね…

室長に念のためにメールをした。これで私の考えている予定は サクサク進んでいるはず…

前の失敗はやらない。慎重に確実に仕事は積み上げだ…人は信用したら、裏切られた時にダメージが大きい。信じるものは…自分だけ…

こんな考えを持っている事を 誰にも気付かれないように…私はいつも偽る…



< 11 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop