* KING *
「じっとしてるなら もっとキスするけど…いい?」

///はっ…

「ごめんなさい。キスはダメです…ハグはOKしますが…」

「もぅ杏ダメよ。隙を見せたら がつがつ来る男に 即全部奪われちゃうし、絶対拒否するのよ。でもハグOKなの何で?」

「う~ん?小さい時から慣れてるから?特に 気持ち無くても挨拶的な スルーな感じなんで…」

「もぅそれ知らない人は 勘違いするからダメよ。日本では好きな人じゃなきゃハグ禁止よ、わかった?勿論 キスはもっとよ。」

「わかりました。あのそろそろ離してもらってもいいですか?」

「あら、私はOKじゃなくて?クスッ」

「う~ん、圭さんは好きだけど ラブの方じゃないんで…ダメな人です。」

「あら~残念…あわよくば杏を恋人にしたかったんだけどね…」

「これからはハグもキスも 好きな人としか 私しません。」

「OK、じゃあ部屋に戻るけど?大丈夫なの?」

「はい、心の整理が出来たので 大丈夫です。」

「あ~可愛い杏を 私が意地悪して 困らせたかったのに…」

度Sお姉さんは 恐ろしく綺麗な顔で しれっと毒を吐く。私には 高度な返しも出来るはずはない。

だけど、やっぱり度Sの割には 優しさが駄々漏れな圭さんが 悪魔な天使に見えて仕方がなかった。


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