* KING *
二人で色部に戻ると 先輩が私と圭さんをじっと見ている。

「凱人 反省はちゃんとしたかしら?」

「…なんだよ 別に悪かないのに反省点なんかないだろ?」

「…だって。杏どうする?」

「圭さん。今日から私 自分のマンションに戻ります。それだと私の日常が精神的にも守られるので。」

「何だよそれ。週末だけの約束だっただろ?」

「凱人 杏が壊れていいの?」

「何でそうなるんだよ?」

「先輩が 何で私に構うかわかりませんが、余りにも自由がないです。もういい加減下僕を卒業させて下さい。」

「はい、そういう事で決まりね。さ、杏今日は私と外で仕事しましょ。凱人は今日1日 お留守番とお仕事を進めておいてね!」

「圭さん 本当ですか?外に一緒にさせてもらえるんですか?」

「フフ…そんなに嬉しいの?デートしましょ…」

「圭 お前…ふざけんなよな。」

「杏 何処に行きたい?」

「勿論、圭さんの別の職場ですよ。圭さんの超格好いい仕事振りが見れるんですよね!」

「///もぅ杏ったら。可愛い…またキスしたくなっちゃう!」

「///ダメですから。もう圭さんキスは禁止です。」

「さっきから怖い顔で睨んでいる人がいるから、杏早く行きましょ?」

圭さんが腕を掴んで、私を部屋から連れ出してくれた。

今日1日 先輩の顔を見なくてすむのが、何より有り難かった。




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