* KING *
朝礼が終わり 色部に入ろうとした私に 柚ちゃんが呼び止める。

「安ちゃんおはよう、パターン室に来てくれる?」

「おはよう柚ちゃん。わかった、部屋の二人にちょっと言ってから来るね。」

圭さんと先輩にパターン室にいると連絡して、パターン室に入った。

「安藤ちゃん、ここ2日間向こうばかりで、俺 寂しいよ。たまには顔出してよ。安藤ちゃん来ると華やかになるし、部屋が明るくなるんだよ!」

「杏果、俺の事忘れちゃった?クスッ」

「///もぅ 咲本さん誤解される様な事言わないで下さいよ。」

「すっかり咲本まで飼い慣らしてしまう安藤ちゃんが怖いよ、アハハ…」

どうやらパターン室の平和は室長の力によりキープされている様だ。良かった…

「もぅ、みんな安ちゃんが好きなんだから、でもダメですよ。友達は私なんですから。」

腕を引っ張られ 柚ちゃんの席に連れて行かれる。

「安ちゃん私寂しいんだよ。お昼も一緒に休めないし、ちゃんとご飯食べてる?今日のコーデ、激カワなんだけど、夜飲みの為?」

「あっ、そっか今日週末だよね。柚ちゃんと遊びに行く約束って今日だ。」

「覚えてた?良かった…安ちゃん忙しそうだし、大丈夫なのかなって思ってた。でも定時で帰れるのかな?」

「う~ん、頑張るよ。絶対柚ちゃんとご飯行くんだからね!」

「///うふふ、そんな事行ってくれて嬉しい♪じゃあ、今日は仕事特に頑張っちゃうよ。」

「だね♪また連絡するから、楽しみにしてるよ!」

俄然やる気が上がった。絶対、今日は何があったとしても、定時に上がるつもりで。

先輩、今日は余計な事仕出かしたりしません様に…小さく願いを込めた…




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