* KING *
今日は同期会があると二人に話し 定時に仕事を上がらせてもらう。

「安ちゃんお疲れさま。定時上がりって久しぶりだよね?今日のお店は私が予約した美味しい料理が食べれる場所だよ。他のメンバーもいるけれど楽しめると思うよ。」

「柚ちゃん、ありがとう。もしかして この前自販機の所にいたタッキーもいるの?」

「そうだよ。イケメン竜野君、タッキーとご飯だよ。私昨日楽しみ過ぎて 余り眠れなかった…クマ隠せてるかな?」

「うん?わかんないけど。柚ちゃん相当だね。クスクス…」

「もぅ、安ちゃん意地悪。タッキーはね私の目の保養で癒しなんだ。だから今日いっぱい話するんだ。」

柚ちゃんの気合いが半端ない…。

「お化粧直しして、行こうよ!」

トイレの洗面所で化粧直しを済ませて、1度色部を覗く。

先輩が一人でパソコンで作業をしている。

「先輩、今日は早くに帰ってしまいますが、来週からまた頑張りますね。」

「ああ、今日飲み会なんだろ?お前 あんま飲み過ぎるなよ。誰かにお持ち帰りされないようにな!それと、明日お前ん家行くから
絶対拒否すんなよ?」

有無を言わさない先輩の剣幕にたじたじになりながら

「イヤだって言っても来るくせに…。お先に失礼します。お疲れ様でした。」

と素直じゃない口答えと挨拶をして退社した。

本当は嬉しくて 赤い顔を見られたくなくて、悪態を付くとか子供か?とおもいながらも、天の邪鬼な心は今日も健在で どうする事も出来ないのであった。



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