* KING *
「そこそこ さっきから席替えしなきゃね。俺も混ぜてよ。」
とタッキーこと、竜野君が二人の間に割り込んで来た。
「///タッキー、私と安ちゃんの仲を裂かないで!」
とふざけて言ってるから クスクス笑ってた。
「あっ///噂のスマイル攻撃…うっ///」
なに言ってるの?
「ホワイトのスマイルがぐうかわって みんなに言われてるけど知らないの?
///間近で見たら リアル焦る…ヤバいな。」
「ホワイトって 安ちゃんの事だよね?確かに 普段見れない笑顔だよ。安ちゃん普通にズルい///私もヤラれた…ヤバカワ///」
私はどうすればいい?リアクションに困る…
「その顔、自然なんだよね?」
「うん、カラコンもしてないし、もう隠さないでいいから…」
「出た。パーフェクトな人だよ。」
「綺麗なイケメンさんからパーフェクトって言われると、照れるんですけど?」
「俺イケメン認定されるなんて、光栄だよ。」
タッキーは初めて話をするんだけど、懐に入る隙が上手く ポンポンと会話が弾む。
暫くして、トイレに行こうと席をたった。
フゥ…ちょっと飲み過ぎたかな?鏡に映る私の顔は赤くなっているみたい。
トイレから出ると タッキーが壁に寄り掛かる様に待っていた。
「ねぇ聞いていい?実際 安藤さんと百瀬チーフは付き合ってんの?」
「えっ何で?」
「ずっと朝から帰るまで 一緒にニコイチだし 今までチーフって人と群れたりしなかったからね。もうそれってやっぱりチーフの女だから?」
「違う…百瀬チーフは私を女扱いしないし、ただの仕事仲間だとしか思われてない。」
「ふ~ん、だけど安藤さんは そう思いたくないって事か…何だ残念。」
「///何が言いたいの?」
「別に…じゃあさ、まだ大丈夫なんだね?」
は?何が大丈夫?
「俺 安藤さんが気になるんだよね。だから、俺の彼女にならない?」
「へ?私を彼女にしたいの?竜野さん彼女いるでしょ?からかわないで。」
「彼女いね~し、からかってない。リアルガチな話。ダメ?」
「あの…私の気持ち知ってるのに変な人。」
「変な人か。それ言われた事ないから新鮮…。あっ今日俺 安藤さんの事送るから それぐらいはいいだろ?」
「竜野君は私の事 ちゃんと女扱いしてくれるんだ?クスクス…」
「当たり前…調子狂うな///ヤバっ」
杏果の周りで 色々な人間関係の鎖が絡まり それをすんなりと真っ直ぐにするのは難しくなってきた…