* KING *
飲み会がお開きになり みんなそれぞれに家に帰る者 2次会に行く者に別れる。

私は帰る人で、柚ちゃんは同期組に捕まり 二次会に拉致られて行ってしまった。

「さてと 姫帰りましょうか?」

駅に向かいながら 二人並んで歩く。

「///姫っ誰が?」

「勿論、安藤さん。安藤さんって名前何?」

「嫌、教えない。」

「///わざと?益々知りたいんだけど?」

「えっと竜野さんは…名前何?」

「俺は…杏輔(きょうすけ)だよ。」

「同じ漢字だ…。あっ…」

「へぇ杏が同じか…あん?もも?きょう?どれだろ?」

「安藤あんはないから、安藤ももか安藤きょう?響きからいくと ももだな。どう俺の推理?」

「参りました…杏果(ももか)なの…」

「///名前まで可愛いな…」

「///ありがとう。」

「///杏果…」

「…ほらそうやって気安く呼ぶから 教えたくなかったのに…」

「気安く呼んでない 親しみを込めて呼んでるからいいだろ?」

「彼女でもないのに、呼んだらダメ。」

「怒った顔も可愛いとか ヤバいな///」

駅に着いて改札を抜け 二人で同じホームに上がる。


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