* KING *
項垂れて歩いていると グイッと腕を引かれ抱き締められる。

あっ…この香り先輩だ。

「来たんなら帰るなよ。幻が見えたのか下まで確めに来た。そしたらお前いないし///」

焦ってる先輩なんて 本当レア。

「間違えました。お酒の力って怖いですね。家に帰ったつもりでした。」

恥ずかしいから 酔った勢いってやつのせいにしたい。

「あぁ間違えたのか?もぅ面倒だから早く来いよ。俺の酒の相手になれ。まだ飲めるだろ?」

何だかよくわからない理由を並べられ 横抱きにされ 拉致られる。

もぅ考える事も面倒だ。それに先輩の側にいてもおかしくない素敵女子には悪いけど 今日の先輩は私のお持ち帰り いや自らの手土産的な感じでいる事にした。




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