* KING *

bomb

「子供じゃないから、迷子なんかにならないです…。」

ふて腐れてる振りで小さな抵抗。

だって先輩の手、このまま繋いでいたい…

「お前顔真っ赤…まさか照れてんのか?」

だ、か、ら…。

そこは普通にスルーするのがスマートな大人の対応じゃないの?

「///うるさいですよ。デートが初めてだから…仕方ないじゃない。」

「……///」

しばらく無言の先輩…やめて今放置は辛い、辛過ぎるっ…

急に伸びて来た手で 頭をくしゃくしゃに撫でられ、優しい目の先輩が呟く。

「杏の初めてデート 俺で良かった。今日は記念日だな…」

そんな優しい目で 言葉を放つ先輩なんか、
私は知らない…。

「苛め過ぎたか?杏も照れたら黙るんだな。フッ。可愛い///」

///爆死…

浮上するには 時間が必要。
先輩は 酷い男だ。今日は特に…

次から次へと ひっきりなしに火のついた導火線の爆弾が カウントダウン。

あと何回 私は耐えれる?もぅ一層、自爆して はっきりしようか?

そんなメンタル今日は持ち合わせてない。


先輩、私…幸せ過ぎて 今日死んじゃうかもです…



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