* KING *
やっと竜野君から逃れ 色部に入れた。

「おはようございます。」

「おはよう杏。今日は凱人と一緒じゃないの?」

「あれ?先輩まだ来てないのですか?」

「まだ朝から見てないけど? 部長に呼ばれてるかもね…。」

「ねぇ杏、今日ランチ一緒に行きましょ?凱人には内緒よ、わかった?」

「はい、また素敵なところに連れて行って下さいね。」

「もちろんよ、任せて…何なら私が杏を美味しく頂くって事もいいわね♪」

それは、ちょっと…勘弁して欲しい。

「その線はありなしのなしでお願いします。」

「あら残念。昼になったら、直ぐに下に行くのよ。凱人を撒かなきゃね。」

先輩を撒くとか、どんなミッション?少しわくわくする。

「さてと、今日も忙しいわよ。朝礼に行きましょう。杏、あなたはどうするかしらね?私、心配よ。凱人案外…ま。何とかなるでしょう?」

圭さんが独り言を言っていたけれど 声が小さくて 余り聞き取れない。

お昼にまた沢山話をすればいいか?と ランチが楽しみである私は 悩みがないのは 幸せだったのかもしれない…





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