* KING *
午後からは機嫌よく仕事が出来た。先輩の下僕の扱いにも笑顔で対応。


「杏。お前気持ち悪い…やめてくれ。昼にヤバい物でも食べたのか?」

「///食べてないです。失礼な…。笑顔で怒られるとか?信じられない…。」

「まぁ、こっちは別に///」

「何?凱人…あなた。へぇ…。驚いた。」


圭さんは1人何か考えて 笑っている。


「凱人ったらねぇ 杏の笑顔には慣れてないから 照れて困っちゃうみたいよ!もっと笑ってあげて。優しくなるかもよ? 」


先輩が優しいとかレア過ぎる。本当に優しくなるの?でも 先輩は何だかんだ言いながらも 言葉と裏腹で優しいけど。圭さんには 内緒だ。


「そうか迂闊でした。先輩の弱点を見つけられなかったんですけど、攻略できそうです。圭さんありがとうございます。」

「おい、お前ら盛り上がるな。弱点とか勝手に決め付けんなよ。」

「フフ…凱人の弱点なんか、私は前から知ってたけど、敢えて言わなくてもねぇ。」

「あ~うるさい。仕事出来ないから 少し黙ってくれ///」

「はいはい。杏ちょっと休憩しない?」

「先輩は仲間外れですか?」


「そうね、可愛くない人は 置いて行きましょ!」


「おい、わざと聞こえる様に言うな。杏、戻る時にココアを買って来てくれ。」


「はい。先輩畏まりました。」


ニコッと笑顔付きで返事をする。


「///うぜぇ…」


と声を背中に聞きながら 部屋を出た。




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