* KING *
結局 夕方外出する先輩の車に乗せられ先輩のマンションに連れられた。


「俺は仕事に戻る。大人しく寝てろよ。」


言いたい事だけ言って 出て行った人。1人で先輩の部屋は嫌なんだよ。それでなくても弱っているのに、考えるのは先輩の事ばかり。

私マジ 先輩断ちしなきゃ不味いよね…生活出来ないとか ヤバい。


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いつもより早い時間に先輩は帰って来てくれた。

「杏ただいま。どうだ?少しは休めたか?明日から撮影始まるが、お前体調大丈夫そうか?」


明日から始まる 撮影の事なんかすっかり頭から飛んでいた。


「お帰りなさい先輩。うんもう大丈夫だと思う。先輩が何もしない限りですが…。」

「何だよそれ?それより飯は食べれるのか?」

「差し入れをさっき頂き、お腹は満足です。ありがとうございました。あれ、わざわざ買いに行ったんですよね?美味しかったです。」


「///ああ。旨かったならいい。」


素直に答えると照れるとか、この人どうにかして欲しい…。

その日はシャワーをして 明日の為にも早く寝床に入って休んだ。



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