* KING *

with him

「先輩、ちょっと酷くないですか?」

「何だよ?」

「私と同居の話、別に話さなくてもよくないですか?」

「言っちゃ悪いのか?」

う~ん。もう面倒な話になりそうな雰囲気だ。

「別に何も悪い事もしてないし、問題ないけどモラル的には微妙じゃないですか?」

「あ?」

「もういいです。もう少ししたら先輩フランス行くし、同時に同居解消。晴れて何も考えなくていいから、後少し我慢します。」

「我慢してる風には全然見えない。お前は 俺と一緒は嫌か?」

全然大丈夫。本音は…だけど、

「下僕扱いしなければ 割りと楽、かな?」

「疑問系?俺はお前がいないとヤバい。だから上に掛け合ってるが、まだOK貰えてない。」

さらりとお前がいないとヤバい?

好きな人から 言われドキンと胸がなる。同時に違う違う、先輩の通常トークで 甘い言葉じゃないと、頭を振る。

ただ 体のいい下僕が回りにいなくなったら困るって言うニュアンスに変換作業しなくちゃならない。

もっと 日本語をちゃんと勉強して 正確な言葉を相手に伝えてよ。私は大人でれっきとしたレディであって、先輩のオモチャじゃないんだから…







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