* KING *
ほらっと、先輩にケーキの箱を見せ 机に置き中身も開けてホールケーキを見せてあげた。


「竜野君は自分も甘い物が好きだからと体験に来たんです。だから一緒に帰った様に見えたんだと思います。

彼は、体験だからマドレーヌを作っていて私も先月パターン室の柚木さんと体験受けたんですよ。

それで、今日初めての授業だったんです。」

「へぇ、お前が菓子作りとか笑える。」


クスッと笑う先輩は ちょっと失礼…。


「もう、先輩にはあげませんよ?」

「いや杏の手作りとか、もう一生食べれそうにないから、貰う///」

やっぱ先輩はかなり失礼だ…でも食べてくれると思うと顔がニヤつくのを何とか我慢して包丁で切り分け お皿にカットしたケーキを置いた。

「一丁前に クレープが層になっている。これって?」

「ミル.クレープです。私の丁寧な仕事ぶりが層を切ったら綺麗に現れて、美しいとしか言えないと思いますが…」

自分で自画自賛…先輩黙るもんだから、かなり恥ずかしさMAX…。

あの?一口食べて固まるとか、ほんとやめて欲しい…

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