* KING *
料理は ベーシックな和食から創作物と、メニューも豊富で美味しい。

二人の話は中々面白く 大人な男の人の会話に引き込まれながら 楽しく過ごせた。

帰り駅に向かいながら 二人の最寄り駅を聞くと、偶然にも先輩と私の駅は隣だった。

瑞木さんは 沿線が別だったので 早くから先輩と二人きりになり、少し気不味い。

まぁ、気付不味いと思っているのは 意識している私だけだし、先輩は電車の中では話をしないし、私も静かに隣に並んでいる。

私の降りる駅になり

「先輩今日は美味しい店を紹介して下さり ありがとうございました。ではお先に失礼します…」

「は?お前何一人で帰るつもりなんだ?」

はい?意味がわかりませんが…

「一応女なんだし、送るから…」

「イヤイヤ…その扱いは嬉しいのですが…先輩のキャラ崩れが半端ないので 出来れば遠慮したいのですが…」

「ハハ…お前 俺を何だと思ってる?いいから来いよ…」

扉が開き 腕を引かれて電車から下ろされ、呆然としながらも足は動く…

多分今私は顔が赤いはず…想定外の出来事に頭がついていかず 脳内パニックだった…


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