* KING *
会議室2に入り私はいきなり
「先輩どういう事か ちゃんと私にわかる様に説明してください。」
「ハハ…おいおい いきなり熱いな…」
バンッ。机を叩きつけ
「ふざけないで!本人に確認やら承諾なんか 普通取りません?」
「ああ、勝手に話を進めてすまない。少し前から考えてはいたんだ。昨日杏の話を聞いて やっと俺もやりたい事が見えた。だから悪いけど 杏に拒否権はない。」
勝手に決めて 拒否権はない。私の意見はどうでもいいんだ?
「杏、俺の昨日の話覚えてるか?」
「昨日の?」
「ああ 二人で世界を変えるって話だよ…」
「それが、今日の話のブランド?」
「そうだ。この前の5点のサンプルも試作品で、検討しなきゃならないけどな…」
「〝COLOR〟ブランドコンセプトは…色で変わる自分だ。人はいつも同じ落ち着く色(スタイル)をどうしても着たがる。それをチェンジさせたくなる服を作る。流行り色ではなく、自分コーデが出来る物を。
杏はその自分コーデ、ブランドの顔だ。杏には杏にしか着れない服がある。誰にも文句は言わせない。お前らしくなるために 俺にこの服を作るパートナーとして頼む…」
「先輩。言ってる事はものすごく素敵で、私もそんな服を作りたいです。だけど私がブランドイメージとかモデルっていうのが 問題なんですが…」
「昨日のシル検の杏を見て お前がいいと思ったんだ。中々そんなピッタリのブランドイメージなやつなんかいない。それにすごく似合ってた。」
先輩は誉めるって事を普段しないのか、今ちょっと顔が赤い…
「イメージモデルとかの自信が全く持ってないんですが、大丈夫ですか?」
「俺と一緒に作りたいか 作りたくないかのどちらかだよ…」
「物を作る自信ならあります。先輩…生意気な私でもいいのなら、よろしくお願いします。」
「上等だよ。杏よろしくな…」
先輩が手を差し出して 握手を求めてきたから手を出した。グイッと引かれて抱きしめられ 頭を撫でられる。
「ありがとう、杏。頑張ろうな…」
ドキン、ドキン…
先輩はズルい…私はコクンと頭を下げるだけで精一杯なんだから、生意気な口さえもその時は出なかった…
飴と鞭を上手く使い分ける上司の顔の先輩に 私は上手く手懐けられていくのであった…
「先輩どういう事か ちゃんと私にわかる様に説明してください。」
「ハハ…おいおい いきなり熱いな…」
バンッ。机を叩きつけ
「ふざけないで!本人に確認やら承諾なんか 普通取りません?」
「ああ、勝手に話を進めてすまない。少し前から考えてはいたんだ。昨日杏の話を聞いて やっと俺もやりたい事が見えた。だから悪いけど 杏に拒否権はない。」
勝手に決めて 拒否権はない。私の意見はどうでもいいんだ?
「杏、俺の昨日の話覚えてるか?」
「昨日の?」
「ああ 二人で世界を変えるって話だよ…」
「それが、今日の話のブランド?」
「そうだ。この前の5点のサンプルも試作品で、検討しなきゃならないけどな…」
「〝COLOR〟ブランドコンセプトは…色で変わる自分だ。人はいつも同じ落ち着く色(スタイル)をどうしても着たがる。それをチェンジさせたくなる服を作る。流行り色ではなく、自分コーデが出来る物を。
杏はその自分コーデ、ブランドの顔だ。杏には杏にしか着れない服がある。誰にも文句は言わせない。お前らしくなるために 俺にこの服を作るパートナーとして頼む…」
「先輩。言ってる事はものすごく素敵で、私もそんな服を作りたいです。だけど私がブランドイメージとかモデルっていうのが 問題なんですが…」
「昨日のシル検の杏を見て お前がいいと思ったんだ。中々そんなピッタリのブランドイメージなやつなんかいない。それにすごく似合ってた。」
先輩は誉めるって事を普段しないのか、今ちょっと顔が赤い…
「イメージモデルとかの自信が全く持ってないんですが、大丈夫ですか?」
「俺と一緒に作りたいか 作りたくないかのどちらかだよ…」
「物を作る自信ならあります。先輩…生意気な私でもいいのなら、よろしくお願いします。」
「上等だよ。杏よろしくな…」
先輩が手を差し出して 握手を求めてきたから手を出した。グイッと引かれて抱きしめられ 頭を撫でられる。
「ありがとう、杏。頑張ろうな…」
ドキン、ドキン…
先輩はズルい…私はコクンと頭を下げるだけで精一杯なんだから、生意気な口さえもその時は出なかった…
飴と鞭を上手く使い分ける上司の顔の先輩に 私は上手く手懐けられていくのであった…