* KING *
この日から 私はパタン室と会議室を行ったり来たりする日々が始まる。

「安ちゃん、新しいブランドのメンバー入りってすごくない?」

「うん、知らない間にメンバー入りしてたし、イメージが私とか大丈夫なのかな?ってずっと思ってるよ…」

「そっか…今週末 仕事終われそうなら ご飯行かない?安ちゃんと飲みたいしさ…」

「ん、なら家に泊まる?柚ちゃんさえ 良ければだけど…」

「///え~いいの?嬉しい…お泊まりセット持って行くよ。わぁ…テンション上がるわ。安ちゃん嬉しいよ…」

「柚ちゃん大袈裟過ぎ。何か作るからリクエストってある?」

「私も出来ない事ないから手伝うね。メニュー考えなきゃ。あっ私沢山食べるから 3人前だからね。」

クスクス笑いながら 仕事に戻る。柚ちゃんが 良い人で安心した。1人ぼっちの仕事場だと やる気も出ないし楽しくないから…

だけど、まだ心からは 柚ちゃんを受け入れてはいない私がいて、私をどこまで見せるか?見せたとして離れて行ったらどうしょうか?と不安になる私も存在していた。





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