* KING *
先輩のマンションに帰って来た。帰って来た?とは違うな。連れ戻されたというべきか…

部屋に入ると、先輩からこれに着替えろと渡された部屋着?

自分の部屋(私の寝泊まりしている部屋がある)で着替える。

えっ可愛いじゃない。私似合ってる?モフモフしていて すごくいい感じ。癒されるな…
だけど…ちょっと丈がショートで 先輩の前に出るのは恥ずかしい。

「着替えたら 早く出て来てやるぞ。」

もう…私は迷わずに先輩の元へ行き

「先輩、これありがとうございます。すごく着心地いいですよ。」

「///ああ、可愛いな…」


///えっ誉めた?空耳?

「そんな感じのもいいな…」

先輩は少し考え事をしている様だ。

私はアトリエに向かい 作業をする準備をする。机の上には、もう何10枚と書いてボツになったデザイン画のスケッチブックがある…

私の世界は先輩の心の琴線には響かずに 何度もダメ出しを喰らっている。

あ~何がダメなんだろう?昨日までの私とはさよならしたい。

私の着たい服!その服を考えるのは私が思ったより 簡単じゃないという事がわかった。

絶対先輩をビックリするデザインを考えてやる!闘志がメラメラと燃えて来た。

よし!イメージが沸いて…私は鉛筆を動かし書くことに没頭した…



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