* KING *

先輩は車を持っていて、助手席にちゃっかり乗り込む。

「隣に当然の様に座りましたが 大丈夫でした?」

「反対に 何か問題あるのか?」

質問返しとは…う~ん、何と答えるべきか?

「ん?問題がなければ 別にスルーして下さい。」

よし、これなら返しバッチリだ。

「お前 おかしなやつだと言われないか?」

ブフッ…吹き出してしまった…

「あのぅ 非常に言いにくいんですが…私に それを先輩が言いますか?…アハハ…」

先輩の横で大笑いをする私…

「あ~先輩って 面白いですね。」

「お前だろ?一人で笑って。」

クスッ…と笑う先輩がいる。

あ~、今日は幸せだ。先輩の隣で 全然甘い雰囲気にはなり得ないけれど、言いたい事を言い合う関係も 中々いいんじゃないかと思えた。





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