* KING *
「おはよう柚ちゃん。」

「えっ誰?声は安ちゃんだよね?安ちゃんなの?」

「私ってわかんないよね…」

「安ちゃん、その目はカラコン?」

「私ハーフなの。いつもそれが嫌でカラコンしてたの。これが本当の私。大丈夫かな?」

「///凄い!安ちゃん格好いい。私こんな格好いい友達いないよ。」

「///えっ柚ちゃん私…友達なの?」

「反対に違うって言ったら怒るよ…安ちゃんは友達だよ。」

「本当に?私この姿で小さい頃からずっと苛めにあってたんだ。だから、ずっとね隠してた…もう隠して暮らさなくていいのかな?」

「安ちゃん、今日終わったら、飲みに行こうね。約束だよ…」

「うん。いっぱい話を聞いてね…」

朝礼に向かう為に パターン室を出た。さっきまでの私はもういない。心の傷が軽くなって怖い気持ちが隠れてしまったから。

みんなの視線より、自分の心の解放の方を解きたい。もう怖いと思わない自分が少し信じられないけど、先輩の世界を変えるという言葉を信じて私は変わる…

そしてCOLORのブランドを 絶対素敵ブランドとして 成功させると更に燃えてくる気持ちを胸に抱いた。


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